栄養かわらばん第7号

1999年7月発行
発行:日本臨床・公衆栄養研究会
発行者:井上 一也

地域密着型の個人別栄養指導体制の確立を
東京逓信病院健康管理センター 所長 安藤幸彦


この度、私は昭和大学医学部で共に学んで以来の友人である井上一也君より、自分が顧問を務める日本臨床・公衆栄養研究会の役員として、当会に新たな刺激を与えて欲しいと依頼され副会長を拝命致した次第です。私は長年に渡って医療に携わり、病気治療への取り組みや健康管理・健康づくりなどを指導してきましたが、その経験を活かして微力ながら皆さんのお役に立てれば幸いと思っております。
 副会長の就任のあいさつ代りとして、日頃から栄養士の皆さん並び当会に期待することを思いつくまま述べさせて頂きたいと思います。

1."生活習慣病"予防に思うこと
 高齢社会といわれておりますが、日本人の昭和22年の平均寿命は、男性50歳・女性54歳でした。その後、平均寿命が70歳(古希)を超したのは、女性が昭和35年、男性は昭和46年です。これは、経済の発展と生活の向上・安定、医学の発展、幼児死亡率の減少、化学療法剤や抗生物質等の進歩による感染症の予防・治療の発達、などに因ることが大きいと思います。そして、ご承知のように昭和61年以降は、世界一の長寿国となり、現在の平均寿命は男性が76歳、女性は82歳です。

 我が国で近代医学が起こって以来120年余りの間に、チフスやコレラ、結核などの伝染病(感染症)予防や治療法が確立され、それを征服したことによりここまで寿命も伸びてきました。しかし、その一方でそうした感染症の代わりにガン・高血圧・動脈硬化・心臓病・脳卒中・肝臓病など、40〜60歳の働き盛りに多くみられ、加齢に伴って罹患率が高くなる疾患群、いわゆる成人病(生活習慣病)が死因の大半を占めるようになりました。この生活習慣病の治療、則ち予防こそが次なる課題です。

2.生活習慣病予防の根幹は食生活の改善
 疾病の原因には、遺伝子の異常や加齢を含めた「遺伝要因」、病原体・有害物質・事故・ストレッサーなどの「外部要因」、食習慣・運動習慣・飲酒や喫煙習慣・睡眠時間などの「生活習慣要因」などがあり、それらが複雑に関連して疾病の発症や予後に影響しています。「遺伝要因」や「外部要因」の対策を個人レベルで対応することは困難ですが、「生活習慣要因」は、個人での対応が可能です。つまり、生活習慣病は悪い生活習慣が原因であるとハッキリしているので、その予防法は明らかであり、個人が自分の生活習慣を正せば予防が可能となります。
 生活習慣の改善を実行する場合、栄養・運動・休養という健康管理の三本柱があります。"運動"については、フィットネスクラブ・スポーツクラブ・エアロビクスなどの指導実施施設が比較的充実しています。しかしながら、"栄養"に関しては、「実際にどのようにしたら良いのか」、また「現在の状態をどうしたらうまく改善できるのか」について、個人が気軽に相談できる場や実際に指導を受ける場などといった栄養相談指導施設は、あまり充実していないように思われます。

3.日本臨床・公衆栄養研究会の活動課題
今や生活習慣病予防の時代です。予防対策として一番大切なのは、食生活習慣の改善です。医師の方は、「コレステロール値が高い、貧血がある、糖尿病だから食生活に注意しなさい」と言うが、個別に継続して食生活指導をしてくれるところは非常に少ないようです。また、今までの栄養士さんたちの仕事をみても、給食とか病院の中で医師について栄養指導をするなど集団への対応はいろいろあります。つまり、集団に対する食事メニューの作成や栄養指導などが中心となっているので、個人個人の食生活に対する適切な対応には難しい点があります。
生活習慣病の原因には個人差があり、個人に対してきめ細かい食生活指導が必要になってもそれをしてくれる場が見あたりません。人間ドック施設の場合でも、栄養指導を併設しているところはあまりないようです。食生活自体がこれから生活習慣病に非常に重大な係わりを持つことになるのに、現状では、栄養士さんのその方面への進出があまりにも貧弱であると思われます。従って、私はそうした方面に栄養士さんが活躍する場を拡げて欲しいと願っており、日本臨床・公衆栄養研究会としては、生活習慣病予防のために栄養士さんが活動する場をつくりあげることを課題にできないかと思います。
その方面に進出するとしても、今の時代は外から求められて応ずるということでは成り立ちません。栄養士側から主体的に外部に働きかけなければなりません。ニーズを待っているという受け身の姿勢では実現できないでしょう。専門的な立場でものを言える人がシッカリと発言して行かないとだめだと思います。"運動"の分野にはインストラクターがいるように、"栄養・食事"についても個人に対応する指導者がいればよいと思います。

4.地域に密着した栄養相談体制の確立が必要
現在、医者は糖尿病患者に対してなら「食事療法をして下さい」とカロリー計算を示してそれで終わりにしています。その人の食生活に対して細かく聞いて「この様にやったらいいですよ」とか、患者の方では「今こうしているのですが、どうですか」と言うような対話は診療時間内にはまったくありません。栄養士が指導してくれてもそんなに長い時間は割いてくれません。食生活の改善をするには、もっと長いレンジで付き合わなければ生活習慣病の治療や予防はできません。例えば、尿酸値が高い患者がいたとすれば、医者は「ビールを飲むな、モツを食べるな」という指示くらいしかできません。栄養士さんなら「日頃どのような食事を摂っているかから始まり、専門的な知識に基づいて判断して何々が多すぎるとか、このようなメニューにしたらどうか」など個別の相談に応ずることができます。
そのように食生活に関して個人的に対応をしてくれる場があり、そこで個人的に食生活相談ができればよいと思います。それを医師とのタイアップで実現できないものかと考えます。今や医薬分業体制が行われ、医者は院外処方箋を発行し、患者は院外の薬局で薬を貰っています。それと同じように栄養士の指導を院外で行う「栄養相談指導所」体制が確立できないものかと考えます。医師から栄養指導の業務を振り分けてもらえるように実力を貯え、同時にそのような体勢の仕組みをどこかの地域で実験的にやってみることが大切です。それが成功すれば、それをモデルにして各地へ拡げて行くことが考えられます。医師は元来保守的な人が多いのでそうした成功例がないと受け入れてくれません。
当会の拠点である練馬区には井上会長が兼任している「練馬区栄養士会」があります。当会と共同して区に働きかけ、区民の栄養相談として一人ひとりの食生活相談を受け持つことから始めたらよいと思います。当会がそうした個人相談のできる栄養士をどんどん育てて、地域にそうした相談所をつくれば、栄養士の活躍の拡大につながると思います。

 平成11年度定時総会報告


平成11年5月29日(土)に例年通り定時総会並びに11年度第1回講演会が行われた。(以降人名には敬称略)
 出席会員数36名、委任状による出席12名。
会長の挨拶に続いて退任理事へ感謝状の贈呈が行われた。(退任理事:塩倉基枝・前田美枝子・武藤道恵・山岸由美子の4名)
 続いて新役員の紹介、――欠員であった副会長に安藤幸彦、新理事に今井智子・沖津幸子・斉藤良子・清水悟・鈴木徳彦・中川世理子・新田穎子・松本紀子の8名。
議事
1・平成10年度事業報告
2・平成10年度収 支決算書
3・平成11年度事業計画(案)
4・平成11年度予算(案)
 上記の議題につき全て全会一致で可決された。
総会終了後、本年度第1回講演会が行われた。講師は当会会長の井上正子先生、演題は「おもいっきりテレビと日本栄養改善学会」
 講演会後恒例の通り親睦会が行われ、新理事の清水悟氏により提供の"骨まで食べられる魚"を理事のみなさんが中心となって料理し、皆で食べ和気藹々の内に終了した。


  平成11年度事業計画


11年度の事業計画を下に記載します。会員の方はこれを参考にしてできるだけご出席下さい。
講演会
5月29日 井上正子「おもいっきりテレビと日本栄養改善学会」
7月17日  細谷憲政「栄養士が目指す栄養指導のあり方」
9月18日 安西・藤沢・小林・足立・中村?
1月29日 安藤幸彦「癌と予防法について」
センスアップクッキング
6月26日 キューピー株式会社 濱千代善規「高齢者食・チューブ栄養を学ぶ」
8月 28日 田口道子「料理をおいしくするテクニック」
11月21 日 吉田今日子「ハーブを学ぶ」
2月 19日 服部・渡辺文雄「栄養と食事の話」
以上が11年度の事業計画ですが、講師の都合などにより、一部変更になる事もあります。

  栄養アセスメント」について(その3)」
聖マリアンナ医科大学病院 栄養部長 医学博士 中村 丁次


昨年の12月19日(土)に聖マリアンナ医科大学病院栄養部長医学博士中村丁次先生の講演内容の最終回を掲載します。
◇栄養アセスメントの概念
人の栄養状態を知ろうという場合には、次の1〜4のアプローチ方法があります。

  表1 栄養アセスメントのパラメーター
   方 法        目 的 
      1.問診・調査・観察・・→背景・要因・原因・症状
2. 食事調査・・・・・・・・・・→摂取状況の把握
3. 身体計測・・・・・・・・・・→貯蔵状態の把握
4. 生理・生化学的検査→機能・移動・排泄状態

 「1.問診・調査・観察」は、患者にあってインタビューをし、皮膚・髪の毛・目の状態を調べて栄養状態を知ることです。その人の栄養状態を決めている背景・要因・原因・症状を探るわけです。
人の栄養状態を知るには、その周辺にあることを知らなければなりません。
 「2.食事調査」は、今まで栄養士の皆さんがやってきた栄養の摂取状態をみることです。
 「3.身体計測」は、上腕の周囲やウエスト、ヒップを測ったり、最近では脂肪率の測定(インビーダンス法)も行われています。身体のあちこちを測定することにより、身体の構成成分を調べるわけです。つまり、ボディーコンポジションとして、人間の身体は骨格があり、骨格筋があり、皮下脂肪があり、内臓があります。身体は臓器としての機能を持つと同時に栄養素の貯蔵庫でもあります。例えば、骨格はその機能を果たしながらもカルシウムやミネラルの貯蔵庫になっているので、その栄養素の量を測定するのです。 「4.生理・生化学的検査」は、臨床検査のことです。
 現在は、この4つのパラメーターを使って人の全身の栄養状態を総合的に判定しようとしていますが、これは、ドクターでも看護婦や臨床検査技師でも判定が難しいので栄養学を勉強している栄養士が総合的に判定できるのではないかと思います。これは誰かがやらなければならないので、誰かが受け持つとすれば栄養士が一番近いところにいると言えます。これが「栄養アセスメント」の概念です。

◇ 栄養スクリーニングに用いられる項目
栄養アセスメントとして、先の4つのパラメーターに対応する事柄を全て実施するには、かなりの時間がかかります。しかも、それを全入院患者や全地域の人達全部を対象にしたら、大変な作業になります。そこでまず必要な「栄養スクリーニング」をしようと言うことになります。
現在、スクリーニングの方法はいろいろ検討している段階ですが、参考までにアメリカの例を上げると次のようになります。

   表2 栄養スクリーニング項目
1. 身体計測・・・・身長、最近の体重、体重変化
2. 疾患・・・・・・・・栄養面のリスクを増大させる疾患
3. 食事情報・・・・摂取不足の経過、摂取状況の変化
       過激なダイエットへの執着
4. 生理的評価・・顕著な筋肉喪失、悪液質、浮腫
5. 基礎データ・・アルブミン、リンパ球数、ヘマト、クリット

◇ 栄養士が直接できる栄養アセスメント
栄養士が直接できるアセスメントのパラメーターは、次に示す内容になります。

   表3 栄養士が可能な栄養アセスメント
A.臨床審査(問診、調査、観察)
1. 既往歴、現病歴、食歴、栄養補給歴、体重歴
2. 栄養関連疾患による自他覚症状
3. 摂食行動、摂食・咀嚼・嚥下能力、消化吸収能力、味覚
4. 食習慣、嗜好
B.食事・栄養調査
1. 食物・栄養剤摂取量
2. 栄養素摂取量
3. 栄養必要量
4. 充足率
C.身体計測
1. 身長、体重、体格指数、変化率
2. 皮下脂肪、ウエスト/ヒップ比、上腕脂肪
D.生理検査
1. 脂肪率、脂肪量、除脂肪量、骨密度
2. 間接熱量(安静時エネルギー消費量)

例えば、栄養状態を知るのに血液中のアルブミンを見ればよいと言っても、法的に栄養士は血液を採ることができません。違反にならないようにできるかが問題になります。
まず、「A.臨床審査」では、@栄養状態を反映していることについてヒストリーを聞く、A目が見えにくい、皮膚がザラザラしているなどの症状を観察します。昔は、病院の待合室にトンカチを置いて脚気の診断をしましたが、今はそんな医者はいません。では、血液中のB1を計っている医者がいるかと言えばいません。つまり、栄養欠乏症を診断しているひとは誰もいないのです。
従って、医者がやらないのなら、栄養関連症状は栄養士が診るということをアメリカやカナダではやっています。2年前にスタンホード大学を中心に視察に行きましたが、栄養士が診療にペンライトを持って患者の目を診るなど思いもよらないことをやっていました。また、口腔粘膜を診てビタミンA、B1などの欠乏症をチェックして医者に報告するなどを習得していました。
将来日本の栄養士もそこまでの知識と技術を高めてもらいたいのですが、今のところその動きはありません。臨床審査に関しては、Aを除けば今でもだいたいできていると思います。
次に、「B.食事・栄養調査」は、今でも全部できていると思います。
「C.身体計測」は、訓練しないとできませんので、至急トレーニングを受ける必要があります。
「D.生理検査」については、栄養士は血液検査ができませんが、脂肪率、脂肪量とか除脂肪量・骨密度などはできます。また、間接熱量の測定ではポータブルの機械ができているので在宅の寝たきり老人の安静時のエネルギー消費量を測定し、必要な摂取エネルギー量を知ることができます。

◇栄養教育に影響を与える要因
私が今まで行った外来での栄養指導は、3万例程になりますが、どういうプロセスで毎日患者とあっているかを分析すると、次のようになります。

まず、2回目に来た患者に対して、「@前回の問題点と指示内容」を確認し、指導した結果がそれぞれ実施されているかどうか捉えます。それによって2回目以降の指示内容を決めます。
次に、「A医師の指示」では、「ドクターが患者に対してどのような指示を出しているか、どういう助言を与えているか」を聞き出し、それと矛盾しないようにします。
「B臨床検査内容」は、検査の成績をチェックして指導によってどういう点が変化したかをみますが、今はコンピューターが発達しているので、すぐデータがみられます。
「C薬物療法」とは、どういう薬が使われているかをチェックします。最近では、薬物療法と食事療法の中間的な方法がとられています。例えば、「酵素分解阻害剤」という薬があり、多糖類が吸収される場合に、多糖類を分解する酵素の働きを阻害し、分解されなくして糖が吸収されなくします。従って、甘いものを食べても血糖値は急激には上がらないようにできます。今までは、栄養士が甘いものを止めるように指導してきた糖尿病患者で、どうしても甘いものが欲しい場合は、この薬を服用すれば食べてもよいことになります。
栄養相談・指導では、さらに、D〜Gまでの事柄を5〜10分の間でざっとみなければなりません。そして、自分の考えているその人の問題点は何処にあるかを診断して、それを解決するための手段・方法を助言したり、診療したりすることになります。
つまりそれは、その人に最も有効な一言を示してやることです。患者に対して栄養士があれも・これもやりなさいと言ったら何もやりません。人間は3つ以上ことをやれといってもだめです。「今回は、これとこれをやりなさい」と一言・二言をシャープに伝えることが肝要です。栄養士としてベテランであるかまたは新米かの差は、それができるかどうかにかかっていると思います。

◇ 今後の栄養士の存在意義について
職業としての栄養士は、今や変革期に直面していると思います。この曲がり角を上手く曲がりきれたらもっと面白い世界が広がると思います。年輩の栄養士さんの中には、「60年もやっているから」とか、昔の自慢話だけをする人もいますが、そういう自分の殻に閉じこもっていたのでは、新しい栄養士の世界を開くことができません。
栄養士が誕生してから、まだ100年も経っていません。アメリカで家政学から独立して一世紀も経っていない新米の職種です。それに対して、医者、看護婦、薬剤師などは、人類が発祥して以来の仕事であり、病を治す人・癒やす人・薬を作る人などは、人間の生存には不可欠な職業として存在してきたわけです。
対して、栄養士が誕生した背景には、栄養失調という非常に深刻な問題があったからであり、少ない食品をどのように効率よく利用するかの専門家をつくるという社会のニーズがあったからできたといえます。従って、社会の必要性があっての職業であり、不可欠なものではありません。
つまり、常に我々は、時代の必要性を分析してそれに乗っていかなければ消えて行く職業に携わっているのです。かって、「栄養士不要論」がでたことがありますが、それに対抗して、「健康づくりや健康増進」ということで、栄養士としての新しい目標を設定して生き残ってきました。
これから21世紀に向かっての栄養士の存在意義は、3つの必要性(栄養かわらばん5・6号で触れている・編集部)である@薬物療法に対抗する臨床栄養、A公衆栄養、B介護に係わる管理栄養など、に立脚して自分たちの専門性を高めて行くならば何も怖いことはありません。むしろ、面白い展開が期待できると思います。
     <文責:広報部理事 木村 和治>


  センスアップクッキング・「ハーブを学ぶ」
  講師  渡辺壽・渡辺紀代子


 Sence up cookingも22回を数え、今回のテーマは「ハーブ」、新潟から渡辺壽・紀代子夫妻を講師に迎えて実施されました。
当日はご夫婦に育てられたハーブの香りに包まれた中で、ハーブ・スパイス料理の種類と使用部位の一覧表をもとにして、オレガノ、カモマイル、ダンディリオン等々、香りと形を確かめながらサンプルを貼り、貴重な資料を作りました。
定刻にまず壽先生のお話からスタート。工学博士として、民間企業でVTRのヘッドなどの開発を手がけたとのこと。定年退職後は四百年に及ぶ生家継承のために、開墾からはじめ荒れた土地を技術者の目で土壌改良、有機栽培と「土」にこだわり現在は百種を数えるハーブを育てるまでになった経緯を淡々と静かな口調で話されました。話を引き継がれた紀代子先生は和服の着つけと組み紐の師範。女子栄養大学社会通信教育課程修了の経歴を持たれ、当時のつらい開墾を以前から興味のあったハーブを本格的に栽培することで楽しみに変えたと話されました。
調理実習は、素材をあまりいじらず、ハーブの香りを活かしたシンプル&ベストの8品。参加者は3班に分かれ実習しました。

@ハーブバター
バターににんにく、レモン汁、塩、ブラックペッパー、を相性の良い、タラゴン、タイム、チャピルの組み合わせ。
Aハーブパン
バジルの香りが生かされた*キャッシュミサご自慢の手作りパン。(*去年開店した夫妻の店)
Bコルシカスープ
ナポレオンの故郷コルシカの野菜いっぱいのスープ。味の決め手はバジル、オリーブ油、松の実、にんにくをミキサーにかけ、ペースト状にしたものを加えること。ペーストは冷凍保存可能で体にやさしいスープ。
C鶏のローズマリー焼き
ローズマリーで鶏の臭みを消し、オーブンで焼くことで脂分を落とすヘルシーな一品。
Dハーブサラダ
レタス、トマト、セロリの定番野菜に人気のルッコラ、ロケット、チャイビルなどを加えハーブビネガー(酢にタラゴンの生を漬け込む)とオリーブ油でつくったドレッシングをかける、香りがミックスされた美味しいサラダ。
Eカモミールゼリー
カモミールの自然な色とやさしい味がほっとするゼリー。
Fレモンバームシホンケーキ
紀代子先生も手を出せないと言う、壽氏自慢のケーキ。試行錯誤の実験を繰り返してこれしかないと割り出した材料の配合で作ったケーキは、食べて納得のきめ細かな見事なシホンケーキ。
Gハーブティー
マロー、レモンバーム、レモンバーベラなどをミックスしたティー。発汗や老廃物を出すなど古くから体に活力を与える効果があると言われている。レモンバーベラ、レモングラス、レモンバームをブレンドしたリラックス効果のあるティー。

出来あがった料理とティーを頂きながらの会食は、井上先生ご夫妻にお二人をご紹介したのは順天堂大学の亀山先生であったことなども紹介され、講師のお人柄もあってなごやかに時が過ぎ、閉会となりました。
丹精こめた土で育ったハーブが、素材を引き立てることを実感した講演会でしたが、私はこのハーブの魅力に負けないお二人の生き方に教えられました。お互いの個性を尊重し、上手に関わりを分担して作り上げた現在の生活は、地元に根付き田舎と都会の良さを共に発信できるまでになったのだと思いました。
調理の理論と技術を学ぶ目的のSence up Cookingですが、私には心にも栄養をいただいた有意義な会でした。           <塩倉基枝 記>


  新理事就任の辞


新しい知識を役立てる方向へ   中川世理子
 私は一昨年まで、練馬区の日本医療栄養センターのすぐ近くに在住しており、その際、練馬区栄養士会に入会しておりました。まだ子供が小さい為、あまり積極的な参加はできませんでしたが、それまでずっと、栄養関係の仕事や勉強から遠ざかっていましたので、勉強する良い機会となりました。現在横浜へ転居し、ここでは在宅栄養士の会のような会に巡り合えず、井上正子先生に今年の1月に"骨粗鬆症"の講演会のお誘いをいただき、初めて日本臨床公衆栄養研究会に参加しました。講演は国内外からの膨大なデータによる最新の情報でした。とても貴重なお話を聞く機会に恵まれたことに、心から感謝しております。最近ではいろいろな情報が氾濫しておりますが、正しく新しい知識を得て、それを少しでも役立てられる方向へ努力したいと思っています。自宅が少し遠いのでどの程度参加できるかわかりませんが、今後もご一緒に勉強させていただきたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。

未熟者ではございますが…     鈴木徳彦
 私は日本臨床公衆栄養研究会に入会し、今年で3年目を迎えます。未熟者ではございますが、研究部の一員として、形のあるものを残して行きたいと思います。
栄養士という仕事が、問われている昨今。各々が何をすべきかを考え、時代に乗り遅れない様に、皆様と一緒に考えて行きたいと思います。栄養士として意識をもち、有意義な勉強会にできればと思っています。
 静岡県の浜松市という田舎から通うことになりますが、日本臨床公衆栄養研究会及び、新田研究部長とは、連絡を密にして、また皆様のご迷惑にならないように、務めていきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。

自分の年齢にそった仕事を…     斎藤良子
 医療センターへ伺ってから3年になります。
医学生の娘から「卒業したら何科に進もうかしら?」と相談され「おかあさんの栄養学と医学が結びつくのはどうかしら?」と言われた時、すぐに正子先生を思い浮かべ、娘に話をしました。娘は希望一杯に先生と直接、お電話でお話をさせて頂きました。その後は研修医として忙しく、あの頃のことはどこへやら。そのことがあって私が先生の所に伺うことになりました。今は、子育てもー段落、女子栄養大学を卒業してから、在宅栄養士として保健所の仕事を手伝わせて頂いております。保健所の仕事は、料理をしたり、母子栄養の指導、予防栄養と栄養全般の知識が求められます。今やコンピューターによって栄養計算もできる時代になり、栄養士なんていらないのではと思ってしまうこともあります。栄養士は、裏方の仕事です。毎日、台所へ立ち家族の健康を考えて生活していると、仕事をしていても自信がついて、人の相談にものれます。自分の年齢にそった仕事が続けられたらと思っています。2年間よろしくお願い申し上げます。

みんなで切磋琢磨を        沖津幸子
 この度、理事の大任をおおせつかり、力不足と何もわからないままお引き受け致すことになりました。これからは皆々様にいろいろと教えて頂きながらこの務めを果たしてゆきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。
 今年度事業計画によりますと毎月のようにすばらしいテーマでご立派な先生方の講演会が開催されます。この機会を与えて下さった事を感謝し、私も勉強してゆきたいと思います。
 また、この会を通して栄養士仲間と地域での活動、指導上の問題点、悩み等も話し合えればうれしく思います。切磋琢磨出来ますよう、皆様方のご協力お願い致します。

講演部の仕事に努力します     今井智子
 今年から理事をつとめさせていただくことになりました今井です。現在は、茨城県で管内保健所から地域活動栄養士として活動させていただいておりますが、常々正しい知識を得たいと思っておりましたところ、昨年から日本医療栄養センターにお世話になり始め、日本臨床・公衆栄養研究会には今年から入会させていただきました。まだ、入会して間もないのでわからない事ばかりですが、講演部所属となりましたので、当日参加できなかった会員の方々には"栄養かわらばん"を通じて、すばらしい講演内容を正確にお伝えできるよう努力して行きたいと思っております。井上先生はじめ理事の方々や会員の皆様には何かとご迷惑をおかけすることも多いと存じますが、ご指導下さいますようよろしくお願い申しあげます。

プロの方から栄養学を学びたい    清水悟
 私は1996年12月、25年間勤務した物流関係の会社を独立しました。在勤中食材流通関係の開発を行った関係で多くの人達との出会いがありました。
 当研究会との出会いは大阪の知人に井上両先生をご紹介して頂いたことがきっかけでした。食材を扱うならプロの方から栄養学を勉強しなければと当研究会に参加し、栄養関係、医学関係の方との出会いにより自分の意識を高めている段階です。
 今後は研究会の目的達成に微力ながら頑張っていく所存です。


会発展のため努力したい  松本紀子
 この度、理事に就任しました松本です。微力ではありますが、会発展のため努力したいと思いますのでよろしくお願い致します。
思えば数年前、友人の誘いで研修会に参加しましたが、ニーズに合った内容と、何よりも講師と身近に質問やお話合いができることが魅力です。
 井上会長、顧問の井上先生の熱意を受けて、私達会員が積極的に会の運営に参加しましょう。
医療と栄養の観点から、栄養士以外に幅広い職種の方々と「食生活を中心とした健康づくり」を今後多方面でアピールできることを願っております。是非、会員の皆さま大勢の出席と、ご意見をお待ちしています。今後ともよろしくお願いします。

健康づくりのお役に立ちたい    新田穎子
 これまでは、その他大勢の一人として皆様の後についてゆくだけでしたが、突然の理事就任御指名で戸惑っております。
会長先生はじめ先輩の皆様のご指導のもとで、部員の方々と共に勉強することができることをうれしく思っております。 今まで"栄養かわらばん"は最新情報ニュースとして読ませていただくばかりでしたが、日頃栄養指導を経験する中での疑問点を確かめ、現場がより良い指導に役立つようなまとめのご報告が出来ればと思います。
一般家庭の食生活向上だけでなく、職場や介護を必要とする方々の健康にお役に立ちたいと思っております。
精一杯努力しますのでよろしくお願いいたします。



  編集後記
   


気象庁は"梅雨入り宣言"をしたものの雨降らず、降れば降ったで集中豪雨。水瓶の上に沢山降って欲しいは人の勝手、人間の英知も自然にはままならない。「栄養かわらばん」編集では、ベテランが揃ったものの肝心の会員皆さんの投稿が少ない。今回の第7号は主に新役員皆さんの心意気をご紹介し、会長の講演記事は次号掲載としました。新役員に大いに期待するところです。会員の皆さんも是非ご投稿にてご協力をお願いします。
今、私は仕事を忘れ自然観察に戯れている。雑木林をご厚意で貸してくれる人、昆虫の餌に果物を沢山くれる人、ボランテアの人、見えない処で皆の善意が一つになって働いている。買うのではなく"子供たちに自然の中でカブトムシを捕らせてあげたい"の為に飼育している。お蔭様で5年目の今年は栄養バランスの良い餌のせいか現在約二千匹がイベントを前に元気に飛び回っている。
しとしとと降る雨、傘に音を聞きながら紫陽花を見る、葉に溜まった滴がこぼれ落ちる、葉の裏をそっとのぞくと、雨蛙や蝸牛が雨宿り。
        <広報部理事 椿 八郎>

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