はつらつ人生の食生活セミナー 第129回(H12.4.5)
(セミナー内容)
第4群 穀物・砂糖 糖質について
(1)穀物と砂糖の種類と特徴
- 種類
■穀類米、小麦、大麦(主穀)そば、ヒエ、アワ、キビ、とうもろこし(雑穀)
■穀類の加工品 上新粉、もち、白玉粉、ビーフン、パン、うどん、そば、中華面、スパゲッティ、マカロニ、ホットケーキ、ふ、コーンフレークなど
■砂糖、黒砂糖、上白糖、三温糖、ざらめ、各砂糖、氷砂糖、水あめ、果糖、はちみつ、メープルシロップ
- 一般成分
■穀類 水分 11〜15%、たんぱく質 6〜14%、脂質 1〜5%、炭水化物 65〜75%、灰分 1%位
穀類・砂糖ともに、炭水化物が多く、摂取量が多い穀物は特に主要なエネルギー源となっている。また、穀類にはたんぱく質が数%含まれているが、摂取量が多いのでたんぱく質源ともなっている。(穀類のたんぱく質の栄養価はあまりよくないが、動物性のたんぱく質や大豆製品などと一緒に食べることによって、補いあって栄養価が高まる。)
米は精製・炊飯されて食する粒食文化が、小麦は製粉・パン、麺などに加工・調理されて食する粉食文化がそれぞれ形成されている。
|
穀類 |
水分 |
たんぱく質 |
脂質 |
炭水化物 |
灰分 |
| 飯 |
65% |
2% |
1% |
32% |
微量 |
| パン |
38% |
8% |
4% |
48% |
2% |
| うどん |
76% |
2% |
1% |
20% |
微量 |
■砂糖 水分 0〜9%、たんぱく質 0〜1%、脂質 0%、炭水化物 91〜100%、灰分 0〜3%
砂糖は主にさとうきびや、てんさいに含まれているショ糖を取り出して精製したもの。
砂糖の機能 甘味をつけるだけでなく、着色・着香作用(カラメル、照り焼き)、でんぷん 老化防止(ぎゅうひ、だんご)、発酵作用(パン)、防腐作用(ジャム)、たんぱく質の熱凝固抑制(プリン、卵焼き)など
| 特徴と用途 |
種類 |
ショ糖分(%) |
特徴 |
用途 |
| ざらめ糖 |
白ざらめ |
99.95 |
平均粒径1.0〜3.0o、無色透明、糖度が高く溶けにくい |
高級菓子、クッキー、ゼリー |
| 中ざらめ |
99.70 |
平均粒径2.0〜3.0o、カラメル色素がかけてあるので黄褐色 |
煮物、漬物 |
| グラニュ糖 |
99.95 |
平均粒径0.2〜0.7o、さらさらして水に溶けやすい、甘味は淡白でくせがない |
一般家庭用(コーヒーなど)、清涼飲料、果実缶詰、菓子類、チョコレート |
| 車糖 |
上白糖 |
97.80 |
粒径0.1〜0.2oの結晶、分みつ時に転化糖液をまぶしてしっとりしたもの、日本独特の糖種 |
一般家庭用、パン、カステラ、菓子類、ジャム |
| 中白糖 |
95.70 |
上白糖に次いでできる。結晶は上白糖度、淡黄色、転化糖が添加される。 |
煮物用 |
| 三温糖 |
95.40 |
最後の不純物の多い糖液からできる。淡褐色、味は濃厚 |
つくだ煮、煮物 |
| 含みつ糖 |
黒砂糖 |
75〜86 |
不純物が多く、独特の風味がある |
直接食用、駄菓子、ソース、つくだ煮 |
その他さまざまな原材料から新甘味料がでてきているが、それぞれの特徴を知り、それぞれにあった使い方をすると良い。
|
市販されている低エネルギー甘味料の一般的な特徴 |
| 主成分 |
血糖への影響 |
長時間加熱調理 |
料理につやを出す |
菓子など膨らませる |
備考 |
| 還元麦芽糖 |
なし |
○ |
△ |
× |
|
| エリスリトール |
なし |
○ |
× |
× |
清涼感あり |
| 砂糖+ステビア |
あり |
○ |
○ |
○ |
|
| 砂糖+アスパルテーム |
あり |
× |
○ |
○ |
|
| オリゴ糖 |
なし |
× |
× |
× |
腸内環境をよくする |
*甘さは商品によってかなりばらつきがあり、同量の砂糖に比べて8倍の甘さがあるものもある。
*おなかがゆるくなるものもあるので、使いすぎない。
(2)糖質について
- 糖質の役割と特徴 体をつくっている成分
脳の栄養源は糖質なので、糖質をしっかりとらないと、脳の働きが活発にならないし、スタミナを保つためにも必要。
糖質の中でも、でんぷんが多いご飯に比べて、砂糖などは太りやすく、虫歯の原因になりやすいともいわれる。
|
成人男性を基準 |
| 糖質 |
1%以下 |
| ミネラル |
6% |
| 脂質 |
15% |
| たんぱく質 |
16% |
| 水分 |
63% |
|
食事からとっているエネルギー源の割合 |
| たんぱく質 |
約16% |
| 脂質 |
約27% |
| 糖質 |
約57% |
2. 糖質の種類
糖質の中で量的に最も多く分布しているものはでんぷんであり、米や小麦などの穀類、芋類などの主成分である。
でんぷんはブドウ糖が何千個も結合してできていて、体内でブドウ糖まで分解されて吸収される。
生のでんぷんは消化が悪く(β-でんぷん)、水と加熱により消化がよくなる(α-でんぷん)。しかし、α-でんぷんを放置すると、水分が減少してβ-でんぷんにもどってしまう。高温で水分を蒸発させたせんべいやクッキーなどは、β-でんぷんにもどりにくい。
| 分類 |
種類 |
所在 |
備考 |
| 単糖類 |
ブドウ糖 |
果実類 |
糖質の中で、最も小さい形の糖 |
| 果糖 |
果実類 |
| ガラクトース |
牛乳・乳製品 |
| 二糖類 |
ショ糖 |
砂糖 |
ブドウ糖と果糖 |
| 乳糖 |
牛乳・乳製品 |
ブドウ糖とガラクトース |
| 多糖類 |
でんぷん |
穀類・芋類 |
単糖類のたくさんあつまったもの |
| グリコーゲン |
魚肉類 |
|
<ごはんとパンのインスリン反応>
粒のまま食べるごはんのほうが、粉からつくるパンに比べて、インスリン反応が弱くなっています。つまり、ごはんのほうが太りにくいというわけなのです。また、食べた後にエネルギーに変わるまでの時間はほとんど同じですが、エネルギーの持続性はご飯のほうが上。それだけお腹がすきにくいのです。 |
(3)アイデア主食のポイント
食事を楽しみながら、そしてご飯などの穀物をしっかりとることが見直されている。
|
ご飯の食べ方いろいろ |
| 炊き込みご飯 |
竹の子、豆、菜の花、くり、きのこ、いも、ひじき、五目ピラフ,パエリア、(リゾット、かゆ)他 |
| おこわ |
赤飯、山菜他 |
| 炒めご飯 |
炒飯、ケチャップライス他 |
| どんぶりもの |
天丼、牛丼、親子丼、ビビンバ |
| 酢飯 |
ちらし、にぎり、巻き寿司、いなり寿司 |
| その他 |
おにぎり他 |
|
その他の主食の食べ方いろいろ |
| パン |
フレンチトースト、納豆&のり、ピザ風、パンプディング他 |
| 麺 |
焼きうどん、焼きそば、あんかけそば、ビーフン、冷麺他 |
|