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栄養小話 第1話  「ガン予防効果」が期待されるラクトフェリン


早期に発見すると助かるといわれてはいるものの、ガンは未だに死亡原因の第一位です。そのため、食物などに含まれる抗ガン物質の研究が盛んに行われています。そんな中、注目を集めているのが、「ラクトフェリン」。

 ラクトフェリンとは、人間を含めた哺乳類の初乳(出産後1週間の母乳)に多く含まれるタンパク質のことで、2-3週問後には1/5の量に減ってしまいます。国立がんセンター研究所での、牛の生乳に含まれるラクトフェリンを刷いた実験によると、ラクトフエリンを与えなかったラットの発ガン率は57.5%で、ラクトフェリンを与えたラットでは10-26%。
 このことから、ラクトフェリンは乳幼児の生命だけではなく、大人もガンから守る可能性があるとされたのです。
ラクトフェリンのガン予防のメカニズムは、
@腸内の悪玉菌を減らす、
Aガン細胞の増殖スピードを遅くする、
B炎症を起こす菌の働きを抑える  などの作用が働いているといわれています。


 平成11年の春にも、ラクトフェリン研究の世界大会が札幌で開催され、肺に転移する特殊な大腸ガン細胞を、マウスの背中に植えたところ、通常3週間後には肺に多数の転移巣がみられるのに、ラクトフェリンを与えると転移がレつに抑えられたという報告がありました。これは、ラクトフェリンにより強化されたNK細胞(免疫細胞)が、病巣から離れてバラバラになったガン細胞を弱らせ、転移を防いでいるのではないかと考えられています。

 また、ガンを抑制する食品成分には、大量にとると毒性を発揮したり、ある臓器のガンに有効であっても、別の臓器にはガンを発生させてしまうものがります。が、ラクトフエリンは、生まれたばかりの新生児が一番大量に摂取 して体を守っていることからもわかるように、きわめて毒性が低く、かつ有効です。

 ラクトフェリンが含まれている食品は、市販の粉ミルクで、1日149を200tのお湯に溶いて飲むと、12rのラクトフェリンがとれます。ラットの実験では1日30rでも効果がありましたので、人間の場合は、12rを継続して飲む習慣(または、倍の400tを飲んで24rとる)でよいと思われます。ただし、ラクトフェリンは、60〜70℃以上に加熱すると変性し吸収されなくなるので、沸騰した湯は使用しないこと。また、酸性にすると安定しますので、クエン酸の入った果物(温州みかん・レモン・グレープフルーツなど)と一緒にとるとよいでしょう。


月刊コーヨーライフ●APRlL2000より転載

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