栄養小話 第11話 緑茶のカテキンで健康と茶寿をゲット
お茶は、世界で一番広く飲まれている嗜好飲料で、そのうち、緑茶葉が占める割合は全生産量の約20%です。緑茶の特長は、カフエイン(苦み)、テアニンなどのアミノ酸(旨み)、カテキン類(渋み)を多く含むことです。また、ビタ
ミン類(カロチン、C,E)、無機成分(フッ素、亜鉛など)も豊富に含んでいます。
こうした成分の中でも、第一に挙げられるのが、お茶独特の渋みのもととなる成分"茶カテキン"です。カテキンに 聞き覚えがない方でも、タンニンといえばおわかりになるのではないでしょうか。緑茶の効用の多くは、この茶カテ
キンによるもので、多くの生理機能をもっています。
@抗酸化作用、A抗突然変異・抗ガン作用、
Bコレステロール上昇抑制作用、
C血圧上昇抑制作用、
D血糖上昇抑制作用、
E抗菌作用
などを基本に、各栄養素が組み合わされて有効な働きをしています。 老化や動脈硬化、ガンなどの大きな原因の一つに、活性酸素が体内の脂質と結合して作る「過酸化脂質」があります。
通常ある程度体にもっている酵素の働きが、加齢や生活環境によって不十分になるため、 体内の酸化反応を抑える抗酸化物質は食べ物として外から取り入れることが必要になります。
抗酸化物質のうち、脂質の酸化防止に関わる栄養素は力ロチンやビタミンC・Eですが、緑茶にはこれらのすべてが含まれており、 特に緑茶のビタミンCは通常のこわれやすいものとは異なり、溶出後5-6時問置いてもこわれません。
これらのビタミンは活性酸素を無毒化し、過酸化脂質の生成を防ぐことから、老化やガン、
その他の生活習慣病に対しての予防効果が十分期待されます。緑茶は、こうした強力な3大パワーに加えて、より力を発押する茶カテキ ンをあわせもっているのが特長で、さらにカフエインとの共存で、その効力が増強されます。茶カテキンは、通常湯
呑みー杯の緑茶にO.1-0.15gほど含まれおり、1日5-6杯の飲用で健康効果が得られるとされています。 緑茶の生産地はガンで死亡する人が少ないという調査結果も出ています。ガンは「正常細胞がガン細胞にかわる段階」
と「ガン細胞が増えてガン組識にまで増殖する段階」という二つの段階がありますが、カテキン類は前段階を抑制する強い効果が認 められています。最近は後段階のガン細胞の増殖阻止作用やガン転移阻止作用もあるという報告が続き、総合的にガンを抑制でき
るとされています。緑茶の効果はこのようにきわめて多彩です。
本人の健康寿命(寝たきりや痴呆、大きな疾病がない)は現在75歳ですが、緑茶を飲む習慣を続けて、ぜひ茶寿 (108歳)を目指しましょう。
*貧血や…胃弱の方は体調に合わせてほどほどに飲用してください。
コーヨーライフ■AUGUST2000■VOL.17より転載
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