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栄養小話 第15話 癌について・・・発癌の仕組み

.イニシエーターとプロモーター
現在、癌、心臓病、脳卒中の三大成人病が総死亡に占める割合は62%です。そのうち癌は約25%で死因の一位となっています。そこで今回は癌のお話しです。
人間の体は、約60兆個の細胞でできていますが、すべての細胞に癌の遺伝子があり、染色体の約30ヶ所に、20種類のがん遺伝子が存在していると言われています。普段これらは、私達の体を正常に維持するために細胞同士の結合や分裂をきちんとコントロールしていますので、がん遺伝子としては眠った状態になっています。これを目覚めさせ、がん遺伝子としての働きを活性化させるのが「発癌イニシェーター(発癌しかけ物質)」です。目寛めたがん遺伝子を持つ細胞の細胞膜に変化が起きると、細胞は無秩序な分裂を始め、癌細胞が誕生します。この過程で細胞膜を変化させる物質を「発癌プロモーター(発癌促進物質)」と言います。

20〜30年かけて早期癌になる。
このように細胞が癌細胞になるには、2つの物質が必要ですから、私達はこれらの物質を体に触れぬよう、取り込まぬようにしなければなりません。とはいえ完全にさけることは不可能ですから人間は20才くらいになると、だれでも体のどこかにがん細胞あるいは癌の芽の細胞ができます。それが早期がんとして発見される”大豆”ぐらいまで増殖、成長するには通常20〜30年かかります。がん細胞ができてたとしてもがん細胞が100万個なら僅か1mgなので現在の医学では癌として臨床上の診断・治療の対象にならず、10億個くらいになって初めて早期診断・治療の対象となるのです。
癌細胞10億個の集まりは大きさにして大豆ぐらい、重さは1gぐらいです。この程度が早期癌と言われるもので、この段階で見つけられた胃癌、子宮癌、乳癌などは早く治療すれば9割は再発しないで治ります。このように、癌細胞はできたらおしまいというものではなく、できてから癌として猛威を振うまでには長い期間があります。この20〜30年の歳月をどのように生活するかが、癌を発病させないポイントなのです。ストレスを少なくし、緑黄色野菜などをきちんと食べ、栄養素の質と量とバランスを考えた食事をし、癌に対する抵抗力を保つことが大切です。

 

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