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栄養小話 第16話 高血圧予防の食事

 塩の化学記号はNaCl、すなわちナトリウム(Na)とクロール(Cl)の結合したもので、このうち問題になるのはNaです。 ナトリウムの過剰摂取は高血圧、脳卒中k、心疾患、肝不全など循環器系に悪影響を及ぼすといわれ、ナトリウム又は食塩(塩化ナトリウム)を適正に摂取することは、これらの疾患を予防する上からも大切なこととされています。 日本では、米飯にみそ汁、漬物の食事が習慣になっているので、世界に例のないほど大量の食塩をとっています。厚生省は昭和54年に塩分摂取量を1日10g以下にするよう指示したが、WHOでは1日5g以下を勧告しています。

 日本での摂取量は年々減少していましたが、近年下降が停滞し、平成元年は1人当たり平均12.2gになっています。高血圧を予防するには1日8g以下を目標にしたほうが適当です。我々は1日に摂取する食塩摂取量の50%以上を、みそ、しょうゆ、食塩などの調味料から摂取しています。したがって、食塩の摂取量を減らすためには、食塩の多い食品の摂取を減らすだけでなく、調理に工夫をこらすことによって塩分の多い調味料を過剰に摂取しないようにすることが大切です。調味料を控えめにしたため、食事がまずくなったのでは減塩も長続きしないため、おいしく食べて減塩の効果が期待できるように次のような減塩知識を得て実施することが有効です。

しょうゆ、みそなど調味料に含まれている食塩量を知って、指示量を正しく取るようにする。

減塩には使用量を少しでも減らす事が大切です。

大さじ=15g 小さじ=5g 1振り=0.5g 1つまみ=0.3g
しょうゆ 大さじ=2.7g 小さじ=0.9g お弁当用=1.3g 1かけ=0.6g
みそ 大さじ=2.3g
ウスターソース 大さじ=1.5g
とんかつソース 大さじ=0.9g
ドレッシング 大さじ=0.6g
マヨネーズ 大さじ=0.3g
バター 大さじ=0.2g

加工されている食品のほとんどに食塩が使用されている。食パンなどに含まれている食塩量も、1日の制限内で計算してとるようにする。含有量のわからない加工食品はとらないほうがよい。

食品の食塩含有量

食品名 グラム数 目安量 食塩含有量(g)
パン 45 8枚切りパン1枚 0.6
うどん(ゆで) 80 1/3玉 0,1
コンフレーク 20 カップ1杯 0.4
塩せんべい 20 大1枚 0.3
たらこ 80 1腹 5.3
さば水煮缶 40 1/4缶 0.8
塩ざけ 40 1/2切 3.2
練うに 60 大さじ4杯 7.1
うなぎ蒲焼 30 小1/2串 0.4
あじ干物 60 1枚 1.8
白子干 40 2/3 4.8
めざし 30 中2尾 1.0
はんぺん 80 大1枚 1.6
さつまあげ 60 中1枚 1.5
つみれ 60 2ヶ 1.5
魚肉ソーセージ 40 中1/3 0.8
プレスハム 30 うす切4枚 2.0
ウインナー 30 2本 0.7
チーズ 25 1cm厚み1本 0.7

外食料理

にぎりすし 1人前(つけしょうゆ含む) 3〜4
まぜごはん 1人前 3
麺類 1人前(汁全部) 3〜4
汁物 1杯 1.5
煮魚及び野菜煮物(汁ごと) 1皿 1.5〜2

食塩を減らすための工夫をする。食塩量 = 食品中のNa含有 X 2.54

塩分を減らすための工夫

@材料は新鮮なもの選び、その持ち味を生かす。
A味付けには、塩以外の味(酸味-レモン、酢、香味-柚子、ゴマ)を利用する。
B味付けは表面味に仕上げる。
Cかけしょうゆはうすめて使う。(しょうゆと同量のだしで割る)
D麺類のスープは飲まない。
E料理は和風にかたよらない。


  肥満も高血圧の原因になり、減量により血圧が下降する人もいるので、肥満の人は、甘いもの、アルコールなどの嗜好品や動物性脂肪の多いものを控え、過食は避けて、標準体重になる食事量とします。

 

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