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栄養小話 第23話 神様の贈り物-ヨーグルトを超すケフィア

  世界には、その風土に根ざした多くの伝統的発酵乳があります。ブルガリア地方のヨーグルトはノーベル賞学者のメチニコフにより紹介されましたが、他にもモンゴルにはケーミス、インドにはターヒーなどさまざまな発酵乳があります。その中でも、長寿で知られるロシアのコーカサス地方に伝わる山羊の乳から作ったケフィアは、人々の健康を支えてきた食品として近年注目されています。
 カスピ海と黒海に挟まれたコーカサス地方は、パキスタンのフンザ、エクアドルのビルカバンバと並んで、世界三大長寿地帯として有名です。コーカサス地方に限らず、長寿地帯では発酵乳を食生活に取り入れているという特徴があります。
 ケフィアは、牛乳を1種類の乳酸菌だけで発酵させるヨーグルトと違い、2種類以上の乳酸菌と酵母で発酵させる複含発酵で、ケフィア粒と呼ばれる種薗を乳に加えて発酵させます。人々はケフィア粒を"預言者の黍"と呼び、一説によるとマホメットは病人を見つけては「神様からの贈り物であるこの霊薬から、ケフィアを作って飲めば病気が治るでしょう」と説いたと伝えられています。私たちの腸には約100種類もの腸内細菌が生きています。その中で健康に役立つ有益薗の代表が乳酸菌やビフィズス菌で、消化吸収のサポートや、たんぱく質やビタミン類を合成し免疫力を寓める働きなどをします。一方、有害菌はウェルシュ薗や大腸菌などで、腐敗を引き起こし、便秘や下痢、高血圧、ガンなどの原因になることが知られています。有害菌の繁殖は「健康長寿」と反対の「不健康で短命」を招きます。発酵乳は、発酵で作られた乳酸、有機酸類、アルコールなどが殺薗効果を持ち、弊害を招く腸内の腐敗を抑制し、食事やストレスなどで乱れがちな腸内細菌のバランスを正しく保ちます。


 ケフィアの乳酸菌は抗菌性物質を生成していることからも明らかにされていて、さらに乳酸桿菌やビフィズス菌からも抗菌・殺菌作用を持つ物質が生成されています。最近の研究によると、ケフィアの効用は心臓病、腎臓病、腸炎など幅広い症状に応用でき、また循環器系、神経系機能を正常化し、授乳期の母親の摂取で赤ちゃんの健康に好結果をもたらすことも臨床報告として発表されています。動物実験では、乳酸菌を投与されたマウスは免疫機能が高まり、病原菌を与えられても防御作用が働いて感染が起きないと報告されています。しかも、ケフィアには血栓予防、血中コレステロール砥下と動脈硬化予防、肝臓の再生機能アップ、ガン抑制効果が立証されています。このように熱心な研究が展開され、さまざまな発見がなされました。世界的な健康指向の時代の中、ケフィアの必要性が高まっています

月刊コーヨーライフより 

 

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