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栄養小話 第27話 老化現象と老化学説 さまざまに起こる老化現象

 人間の寿命は医学の進歩や栄養状態の改善によって年々延びています。しかし、永遠に延び続けるわけではなく、人間には寿命の壁というものがあります。人間がある年数以上生きられないのは、全身にさまざまな老化現象が起きて生命の維持が困難になるからであり、その年齢の壁は120歳くらい(成長に要した年数×6)と考えられています。

 老化現象としては、
@頭髪が白くなったり、抜けたりする
A目の水晶体のレンズ調節機能が低下して調節ができなくなり、視力が落ちる
B骨がもろくなって折れやすくなり、背骨が曲がる
C皮膚の弾カ性がなくなりシワができる
D血管の壁が固くなって動脈硬化を起こすために、体のいろいろな部分に障害が出てくる
E脳細胞が減少するために記憶カなどさまざまな能カが衰え、進行すれば老人性痴呆症になる

このような老化がどのようにして起きるのかの原因については、生物の老化や死はあらかじめプログラムされているという説と、その他の要因によるという非プログラム説があります。


◆◆老化のプログラム説◆◆

 プログラム説としては、老化や死を引き起こす「老化遺伝子」がもともと細胞の中に存在するという説や、体内には老化すべき時期を数えている「老化時計」があるとする説などがあります。また、人間の体から取って培養した細胞は約50回分裂すると死んでしまうことがわかっていますが、この場合は加齢により死滅する細胞の増加が老化の原因であり、細胞の分裂回数を数えている時計遺伝子の存在によるものとされています。この説では、細胞染色体の末端部にあるテロメアという物質が時計遺伝子ではないかと考えられています。

◇◇非プ□グラム説◇◇

 非ブログラム説にもさまざまなものがあります。「DNA変化説」は細胞分裂にともなう遺伝子複製の際に起こるエラーが積み重なって、変化が起こるという説です。細胞分裂の際には、元の細胞の遺伝子情報が正しく転写されるわけですが、このとき小さな誤写が起こることがあります。また放射線などで遺伝子が傷つけられると誤った情報が紛れ込むことがあります。これが積み重なってDNAが正しい情報を伝えられなくなるというわけです。「エラー説」はたんぱく質合成の際にエラーが起こって異常なたんぱく質が作られ、それらがたまって老化が起こるという考え方です。このほか、活性酸素がDNAやたんぱく質、細胞膜の脂質などを攻撃する「活性酸素説」、コラーゲンなどのたんぱく質の分子間に架け橋ができ、たんぱく質の機能が損なわれる「架橋説」、ストレスが積み重なって全身に悪影響を与える「ストレス説」、長い間に体内に老廃物が蓄積されてしまう「老廃物蓄積説」などがあります。しかし、どれか1つだけが原因ではなく、多くの要因がからみ合って老化をもたらすと考えるのが妥当でしよう。

月刊コーヨーライフより

 

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