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栄養小話 第30話 ブドウの恵みグレープシードオイル 1
                                    ポリフェノールを最も多く含むブドウの種子

 ブドウはカスピ海沿岸原産のツル性の植物で、紀元前7000年ころには西アジアでも栽培されており、イタリアでは新石器時代の遺跡から種子が発見されています。そんな太古から栽培されているブドウですが、現在、世界でもっとも多く生産されている果物であり、生産量は年間約6300万トンで、全果物の生産量の20%を占め、その80%がワインの原料です。

■ブドウの品種
ブドウの品種は大別してヨーロッパ系(ビニフェ種)とアメリカ系(ラフルスカ種)があります。世界中に普及しているワイン用のブドウはヨーロッパ系で、温暖で乾燥した気候を好み、皮が厚く粒が小さいのでワインを作るのに適しています。アメリカ系はミシシッピー河の流域など湿潤な地域で栽培されていますが、ニューヨーク州など寒い地域でもよく育ちます。皮が剥きやすく、果汁、生食用としても優れています。

■ 赤ワインと白ワインの違い
赤ワインはブドウ果汁に果皮や種子をいっしょに仕込むので、発酵する過程でそれぞれに含まれるポリフェノールがアルコールに抽出されワインに溶け込みます。一方白ワインは、収穫した白ブドウを工場に運び、種子を取り除いてから果汁だけを発酵させるので、種子に含まれるポリフェノールはアルコール中には含まれません。しかし種子を絞って作るブドウ種子オイル(グレープシードオイル)にはポリフェノールが豊富に含まれます。少し前にポリフェノールがテレビなどで取り上げられたとき、赤ワインにスポットが当てられたのはこういう理由だったのです。

■ 進むポリフェノールの研究
一番初めにブドウの種子を研究し始めたのはフランスのボルトン大学のJ・マスカリエ教授です。教授がブドウの種子に含まれるポリフェノール類から抗酸化作用をもつプロアントシアニジンを抽出したのは、1947年のことで今から50年以上も前のことです。その後、抗酸化物質や酸化を激しく促進するフリーラジカル(活性酸素)の研究が熱心に推進されました。今日では病気のおよそ9割が活性酸素のために起き、活性酸素により細胞の遺伝子が損傷を受けると、細胞の老化やガン化が始まることが確認されています。ポリフェノールの驚異的な力により大きな注目が集まったのは、1993年春にアメリカCBSテレビ「60ミニッツ」での赤ワインは体に良いという解説と、世界保健機構(WHO)が「赤ワインをよく飲むフランス人の心臓病死亡率はなぜほかのヨーロッパ人に比べて低いのか?」というフランスの医師ルノー博士のレポートを「フレンチパラドックス=フランスの逆説」という謎めいな言葉にまとめ流してからです。ブドウの樹は生命力が非常に強いことで知られています。乾燥し荒れた大地に25メートル以上の根を張って強い紫外線をたっぷり受けながらも、自身で産生した豊富なポリフェノールで酸化を防ぎ成長します。キリストの言葉に「わたしはブドウの樹、あなたたちはその枝である」とあるように、もっとも生命のエネルギーに満ちた極子の代表として昔からその評価は変わりません。
★ポリフエノールの効能については次号で紹介いたします

月刊コーヨーライフより

 

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