栄養小話 第34話 体によく効くみその健康効果
体によく効くみその健康効果
みそは、製法や産地、色などによって66種類にも分けられます。製法で分類すると、米から作った麹を使う「米みそ」がもっとも多く、みその8割がこれにあたり、ほぼ全国で作られています。麦麹で作る「麦みそ」はおもに九州で作られており、仕込んだ年にもう食べることができるのが特徴です。大豆から麹を作る「豆みそ」はおもに東海地方で作られ、「八丁みそ」と呼ばれています。独自の香りと軽い渋味が特徴で、熟成までに3年もかかります。さまざまなみその健康効果みそが熟成するにつれて生じる、大豆アミノ酸のひとつであるアルギニンは、スタミナの補強効果があると注目されています。アルギニンは豆みそに多く含まれているので、疲れ気昧の中高年の方は意識して毎日一杯、豆みそのみそ汁を摂り、体力を回復しましよう。
みそは高塩分で血圧を上げるのではと心配されていますが、食塩濃度は12%程度で、みそ汁にすると多くは1%以下になります。野菜やワカメなどの具を考えると、ナトリウムとカリウムの比率が下がり、血圧を下げる効果があります。またみそには、腎臓で働き血圧を上昇させるACE(血圧を上げるホルモンのアンギオテンシンUの生成を促す酵素)の阻害活性(ホルモンの作用を抑える働き)を行うペプチド状のたんぱく質が含まれていることも知られています。
生活習慣病予防にも効果を発揮
さらに大豆に含まれるリノール酸は、血液中の過剰なコレステロールの体外排出作用を促進し、食物繊維は小腸でのコレステロール吸収を阻害します。またビタミンEはLDLコーレステロールが酸化してし悪玉化するのを防ぎます。この大豆の3つの成分は相乗的に働き、大きなコレステロール抑制効果を示します。
このほかにも大豆タンパク、レシチン、サポニンにもやはりコレステロール抑制効果があり、生活習慣病の原因となる動脈硬化を防ぎ、老化防止にも役立っています。イソフラボンは、女性の更年期の各不定愁訴や骨粗しょう症を軽減し、男性の前立腺ガンの予防効果も報告されています。このように豆みそには目を見張る健康効果がたくさんあります。赤みそに多く含まれ、みその色の素である、メラノイジンという褐色の高分子化合物は、強力な抗酸化作用のある制ガン物質であると報告されています。みそは中国、あるいは朝鮮半島から伝来したものですが、液体で飲むのは日本だけであり、完全な帰化食品です。みその機能性を改めて認識するとともに、日木の伝統的な発酵食品を国民全員で守っていきたいものです。
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