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 TOPICS VOL.6 がんの予防

 日本でもがんでなくなる方が年々増え死因の第1位となっています。がんを克服するにはどうしたらよいのでしょうか。それには、がんになりにくい生活習慣を身に付けることが大切です。がんの発生原因の30〜60%が不適切な食生活、他の30%が喫煙で占められています。そこで今回は、”がん予防”のために必要な知識として「がんの現状や発生のメカニズム」「食事と生活習慣の改善ポイント」などをお知らせしますのでご活用ください。

■増えつづけるがんの現状■
がんが脳血管疾患(脳梗塞やくも膜下出血など)に代わって死因の第1位になったのは、今から20年程前のことです。その後も急激に増え続け、1998年のがん死亡者数は、283,827人(死亡率は2倍強)となり、死亡者総数936,480人の約30%を占めるようになりました。  がんで亡くなる男性は女性の約1.5倍と多いが現状です。死亡率を部位別にみますと、男性で最も多いのが肺がん、次いで胃がん、肝臓がんの順です。女性では最も多いのは胃がん、次いで大腸がん、肺がんとなっています。全体としては、胃がん、子宮がんが減少し、肺がん、大腸がん、肝臓がんなどが増カロしています。とくに、肺がんは近年急増を続け、男女を合わせると、1998年には長年第1位であった胃がんを抜いてトップになりました。原因は、男性の「喫煙」が挙げられますが、女性の喫煙率の上昇や大気汚染も大きく影響しています。(図中の大腸には下図の結腸・直腸を含む)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■21世紀のがん患者数を予測すると■

  男性>2015年の推計値をみると、男性の部位別罹患者数の順位は@で示した死亡率と同じ、肺・胃・肝臓であり、この3つの部位の患者数及びがん患者総数は共に約2倍に増えると予測されます。 <女性>女性の部位別罹患者数は胃がんが減少し、結腸・乳房・肺ぱ同等に多くなり、それらの患者数及びがん患者総数は共に約1.5倍に増えると予測されます。


1.厚生省統計情報部「人口動態統計」
2.厚生省がん研究助成金「地域がん登録の精度向上と活用に関する研究」大島ら、1996
3.(財)がん研究振興財団「がん罹患患者の将来の動向」瘤の臨床138(1)津熊ら、1992

■がん発生のメカニズムと予防効果■
  がんは、遺伝子(DNA)に傷ができることからはじまり、早期がんとして目に見える大きさ(大豆大)になるステップ4までに20〜30年かかります。

  • ステップ1は、遺伝子に傷がつく“イニシエーション"の段階であり、発がん物質であるイニシエーターによってがんが発生します。このイニシエーターの働きを抑止するのが抗イニシエーターのビタミンCとEです。
  • ステップ2は、変異からさらにがんが進むプロモーション段階であり、プロモーターががん細胞を増殖・進展させると
  • ステップ3のプログレッション段階となり、ボールヘンの先くらいの大きさになります。この段階へ進展させないための抗プロモーターにはビタミンA、カロチンがあります。つまり、イニシエー一ターはがんを発生させるだけでがんを促進させるカはなく、プロモーターの方はがん発生のカはなく促進させるだけです。しかし、たばこはイニシエーターとフロモーターの両方になります。
  • ステップ4は、がんが進展して大豆の大きさになり10億個ほどのがん細胞になったもので、発見(早期発見)できる段階です。
  • ステップ5の生命にかかわるヒンポン玉の大きさになります。また「がん予防」の生活をすることで、がんの始まりと進行を遅くすることができると考えられています。予防をしなかった場合、例えば、30才でがん化が始まったとすれば50〜60才に早期がんの発見が予測されます。一方、予防することでがん化の始まりを60才まで遅らせ、進行も遅くなれば、早期がんの発見を100才まで引き延ばすことができます。このようにがんを持ちながら天寿を全うすることを「天寿がん」といい、がん予防の目標とされています

がん進行表

■最近のトピックスと注目成分■
 1990年にアメリカでは、食品によるがん予防対策として、「デザイナーフーズ」が作られました。これはがん予防に有効な野菜、果物、香辛料などの植物性食品を重要度によって3段階に分けたものです。
 最近では、アブラナ科の野菜(キャベツ、ブロッ〕リーなど)に多く含まれる成分「イソチオシアネート」にがん予防効果のあることがわかってきました。
その他にも香辛料のターメリック中の成分「クルクミン」や、エビやカニの赤い色素の「アスタキサンチン」、トマトの赤い色素の「リコピン」にもがん予防効果のあることがわかっています。
 さらに、赤ワイン・ココア・緑茶・プルーンに含まれる「ポリフェノール」にもがんの予防効果があります。野菜や果物の中には現在わかっている成分のほかに、様々な病気を予防する成分が含まれているので、1つの食品だけでなくいろいろな種類の食品をとれば総合効果が期待できます。

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